なぜ俊菓は他のみかんと味がちがうのか?それは全ての商品が完熟栽培を行っているからです。一言で言えば簡単に聞こえますが、非常に奥の深いものであり、実は多大なリスクと苦労がつきまといます。現在のみかん栽培は未だに昭和のレシピで栽培されており、俊菓の栽培方法は当法人のメンバーしか知りません。
代表が約30年この栽培法を行ってきた結果、現在に至るまで俊菓の品質と味が守られています。「今年は雨が多かったから味が水臭い」とか「雨が少なかったから糖は高いが酸高で食べにくい」などの言い訳はしたことがありません。これだけ温暖化などの気候変動が言われる時代、丁寧に対処方法を織り込みながら育ててきた栽培方法なのです。
◎こだわりその1 厳選した土地による栽培
法人が位置する地域は和歌山県海南市下津町という類まれな秩父古生層を持つ産地です。非常に珍しい土壌で、天然で豊富なミネラル成分を含み、更には瀬戸内気候の東端で降雨量が少ない(年間1300~1500)土地です。
平地が少なく急傾斜の段々畑で、品質を追求するには最適の土地柄と気候であります。実は平坦地では10月位から寒暖差から夜露が降ります。この過湿状態は果実作りには大変良くないものであり、果実や枝葉から毎日水分を吸収するため果実が二次肥大を起こし完熟果生産はできません。
俊菓の園地は海からの直線距離が1000~1500mの位置にあり、常に海風と陸風のやり取りがあるためとても乾燥しやすい条件です。生産性が非常に悪く大変な重労働を強いられますが、この地形が重要な要素です。
◎こだわりその2 データの集積による独自の技術対策
温州みかんは常緑果樹の果物である以上、バランスを崩してしまうと修正するのに3年かかります。落葉果樹は一年でリセットできるため全ての品質がある程度安定しています。一度の失敗が3年に及ぶ可能性があるため、常に木の状態には細心の注意を払っています。
科学的にものを考えることの積み重ねにおいて、独自の木の状態を把握する栽培法に辿り着きました。単純にマルチやホルモン剤で対処する訳ではありません。
『みかんの木に最高の仕事をさせるためのサポートをどれだけできるか』と言うことを念頭に慎重で丁寧な対処をしています。おのずと一般的な栽培法とは180度違う場面が非常に多く、それが俊菓みかんの美味しさの理由です。
◎こだわりその3 完熟果
全ての作物を完熟で収穫出荷を行っています。完熟の美味しさは格別のものであり、本来みかんが持っている本物の味であります。
また昨今の秋の温暖化により完熟させようとすると浮皮になるため、殆どの商品は若取りして最後まで完熟化できていないのが現状です。私たちは温暖化しても浮皮にならない生産方法をとっており、最後の最後まで光合成の成果を果実に落とし込む技術を身につけています。
しかし完熟の条件というのが現在一般的指標がありませんので、完熟状態をどのように設定するかは結構難しいものです。いわゆる完熟の味になった果実の果汁分析を行うと、最も分かりやすい差が出るのは●クエン酸●果糖ブドウ糖●ショ糖の内、ショ糖割合が45~48%、果糖ブドウ糖は10~20%、クエン酸で0.6~0.8%で完熟果が出来上がります。
マルチ栽培などで無理に糖度を上げているような果実は、クエン酸0.9~1.2%くらい、ショ糖よりも果糖が多い果実になりやすい傾向があります。果糖を取り過ぎると人体に悪影響を及ぼすことも踏まえ、本来の完熟果で美味しく、より健康的に提供したいと考えています。
◎こだわりその4 収穫後の品質管理
貯蔵中も天気の流れがあるため朝夕の温度差が10℃を越さないように気をつけて管理しています。そのため結露することもなくスムーズな予措(5~7日)を行うことが出来ます、
また出荷作業においても、最も衝撃の少ない池田式の選果機並びに選別機を使用。更に腐敗センサーと目視において腐敗果、生傷果を取り除いております。また令和4年から㈶雑賀技術研究所の開発した紫外線殺菌装置を導入し、完全を目指して腐敗対策を行っております。
※この紫外線殺菌装置は、果実や人体にも悪影響を及ぼすことがなく、ある周波数の紫外線を一定時間照射することにより、柑橘の皮の中に柑橘自身がスコパロンという物質を作り出します。
それにより輸送中の衝撃積み下ろしの際の衝撃など様々な過酷な環境にも腐りにくい体質を持たせるものであり、決してポストハーベスト系の物ではありません。
温州ミカンを他の果物と比較した場合、品質のバラつきが大き過ぎるように思います。この品質のバラつきの元は生産者のものづくりに対する姿勢の現れであると思っております。味の面、腐敗の面においても生産過程における仕事の丁寧さ、手間のかけようによって大きく差が開いていきます。生産段階でどれだけ手間をかけても的を得ていない場合は逆の結果を生んでしまいますmade in Japan 品質に拘り続けて行きたいと思っております。
